事業を行うためには、必ず使わなければならない電力。電力会社は選べないし、コスト削減に簡単に結び付けられない、なんて思っていませんか?
決してそんなことはありません。電力について少しの知識を得るだけで、電気料金削減のヒントに結び付けられることがあるんです。
それは「デマンド値」です。
電気料金の基礎である基本料金は、過去1年間における最大需要電力(デマンド)で決められています。そのため、デマンド値が上がらないようにコントロールできれば、基本料金のムダを抑えることも可能になります。
それでは一体どうやってデマンド値をあがらないようにすればいいのでしょうか。デマンド値を管理するために必要な対策として以下のような方法があります。
最もコストがかからず、すぐにできる方法です。ただし、デマンド値を継続的に抑えるためには組織として節電努力をしなければならず、たった一日デマンド値の抑制に失敗しただけで節電努力が無駄になってしまうリスクがあります。
現在お使いの設備について、電力消費状況を試算し、より省電力の設備に切り替える方法です。10年以上前の設備は多機能・ハイパワーが主流であるため、現在の高機能かつ省電力の設備に換えることで電力消費を大幅に抑えられる場合があります。
デマンドの最大値が一気にあがらない様に、システムによる監視を行ってデマンド値の変動を調節する方法です。デマンドコントローラは消費電力やデマンド値をリアルタイムに表示し、最大値が高くなると警告を行って電力消費を抑える手助けをしてくれます。また、削減効果がはっきりと見えるため、節電意欲を高め、自発的に省エネに取り組むきっかけにもなります。